「働けない。」
40歳にもなって、こんな言葉を口にするなんて思ってもいませんでした。
本当は違います。
働けないんじゃない。
働くのが怖いんです。
朝になると憂鬱になる。
求人サイトを開いても、数分で閉じてしまう。
面接を予約しても、当日になると行けなくなる。
そんなことを何度も繰り返してきました。
だから、自分でも思います。
「また逃げたな。」
昔からそうでした。
嫌なことから逃げる。
苦しいことから逃げる。
面倒なことは後回し。
その積み重ねが、今の僕です。
借金2,000万円。
実家暮らし。
貯金ゼロ。
40歳。
胸を張って言えるものなんて、一つもありません。
逮捕された時もそうでした。
あの日、お母さんの顔を見た瞬間、「人生が終わった」と思いました。
でも、本当に終わったのはその日じゃありません。
あの日からも、僕は何度も現実から逃げ続けました。
借金から逃げた。
仕事から逃げた。
自分自身からも逃げた。
だから今の僕があるんです。
「働けない」なんて言葉も、ただの言い訳なのかもしれません。
世間から見れば、そう思われても仕方ありません。
僕だって、昔の自分ならそう思っていました。
でも、何度「頑張ろう」と思っても動けないんです。
体は元気なのに、心だけが前へ進みません。
そんな自分が情けなくて、また逃げたくなる。
その繰り返しです。
だから最近、生活保護について調べるようになりました。
正直、受けたいわけじゃありません。
本当は自分で働いて、自分で借金を返して、親に恩返しをしたかった。
そんな当たり前の人生を送りたかった。
でも、その当たり前すらできなかった。
ここまで落ちた人間に残された道は何なんだろう。
そう考えた時、最後にたどり着いたのが生活保護でした。
生活保護は、楽をするための制度じゃない。
胸を張って受けたい制度でもない。
それでも、もう自分一人では立ち上がれない。
最後の手段として、助けを求めるしかない。
40歳。
借金2,000万円。
逃げ続けた人生でした。
だから、今回も「また逃げるのか」と言われるかもしれません。
それでも今の僕には、この最後の手段に頼る勇気しか残っていません。

