前回の記事を書いたあと。
正直、このブログを閉じようと思っていた。
というより、もう終わった人間が何を書けばいいのか分からなくなっていた。
借金2000万円。
逮捕。
いい歳したおっさん。
改めて並べてみると、なかなか酷い。
昔はもっとまともな人生になると思っていた。
普通に働いて、普通に歳を取って、普通に生きていく。
そんな当たり前の未来を想像していた。
気が付けば借金2000万円である。
しかも逮捕まで経験した。
人生のどこでこうなったのか。
思い当たる節は山ほどある。
ありすぎて困る。
最近は本当に何もしていなかった。
いや、正確に言うと何もできなかった。
朝起きる。
起きたはずなのに布団から出ない。
スマホを開く。
数分見て閉じる。
そして天井を見る。
ただひたすら天井を見る。
気付けば昼。
また天井を見る。
気付けば夕方。
また天井を見る。
気付けば夜。
そして寝る。
そんな毎日だった。
驚くことに、人間は何もしなくても疲れる。
何もしていないのに疲れている。
何もしていないのに一日が終わる。
何もしていないのに借金だけはそこにある。
本当に不思議だ。
天井を見ていても借金は減らない。
当たり前である。
でも何かをやろうという気持ちも湧かなかった。
仕事のことを考えても不安。
お金のことを考えても不安。
将来のことを考えても不安。
だから考えるのをやめた。
結果として天井を見ていた。
我ながら終わっている。
たぶんこの数週間で、部屋の天井のシミの位置を完全に覚えた。
そんな能力はいらない。
本当にいらない。
ブログも放置した。
書こうと思えば書けたと思う。
でも書きたくなかった。
ブログを書くということは、自分の現実を見るということだから。
借金2000万円。
逮捕。
失った信用。
失った時間。
増えていく年齢。
減らない借金。
全部見なければいけない。
だから逃げた。
とにかく逃げた。
寝ていた。
天井を見ていた。
現実を見ないようにしていた。
でも現実というのは本当にしつこい。
目を閉じても消えない。
寝ても消えない。
起きても消えない。
借金も消えない。
逮捕された過去も消えない。
何一つ消えない。
気が付けば、自分の人生には消したいことばかり増えていた。
積み上がるのは資産ではなく黒歴史。
笑えない。
いや、笑うしかない。
昔の自分が今の自分を見たら何と言うだろう。
たぶん軽蔑すると思う。
でも一番軽蔑しているのは自分自身かもしれない。
何度も失敗した。
何度もやり直そうと思った。
何度も立て直そうと思った。
それでも今の自分は借金2000万円を抱えたおっさんである。
なかなか味わい深い人生だ。
だからブログをやめようと思った。
もう十分だろうと。
これ以上何を書くんだと。
誰が読むんだと。
そう思った。
でも結局、またこうして書いている。
成功した話は何もない。
借金も残っている。
不安も残っている。
未来も見えない。
相変わらず崖っぷちだ。
それでも今日だけは文章を書いている。
ブログを書かなかった理由は特別なものじゃない。
何かに挑戦していたわけでもない。
水面下で努力していたわけでもない。
本当に何もしていなかった。
ただ寝て、起きて、天井を見ていた。
そんな数週間だった。
そして今、久しぶりにパソコンを開いている。
明日どうなるかは分からない。
一年後どうなっているかも分からない。
借金を返しているのか。
もっと酷いことになっているのか。
それすら分からない。
でも今日だけは書いた。
だからもう少しだけ続けてみようと思う。
どうせ失うものなんて、もうあまり残っていないのだから。

