こんばんは。
昨日、3/11日。東日本大震災から7年が経ちました。
いろいろ思うところもあり書こうか迷いましたが、自分も福島で被災しているので少しだけ書きます。
2011年の震災当日は、福島県でひとり暮らしをしていました。
製造業で働いていました。
原発から50km程の距離の町です。
震度は6強でした。
地面がひび割れ、信号は傾き、破損している家も多数。
電気・水道・ガスが3日程止まりました。
余震が数分に1回のペースで起き、それが震度5、震度4のレベルでした。
恐怖で家の中で寝る事ができず、車で数日寝泊りをしました。
それでも余震で頻繁に揺れるので、長く寝ることはできませんでした。
食品店にはすぐに人が押し寄せ、食料品も買えなくなりました。
福島のTV局は全国ニュースよりも詳しく報道をしていました。
津波の被害、そして数百人単位で人が亡くなったことが次々と発表され涙が止まりませんでした。
原発の事故があり、50kmといえど、皆見えない恐怖に襲われていました。
僕は震災から6日後に地元に帰らせてもらったんですが、通常車で5時間程で帰れるところ、20時間ほどかかりました。
高速は通行止め、そして道も崩れていて、そして避難渋滞が起こっていました。
ここまで書いて、何を思うかというと・・・
3.11に震災を経験し、そして津波のニュースを見た時に、泣きながら「人生をやり直す」と誓った自分がいたんです。
もうその時にはパチンコなどのギャンブルにのめり込んで、仕事や日常生活にやる気が出ないほど荒んでいました。
借金もありました。
ただ被災して、多くの方が亡くなるのを目の当たりにした時・・・「人生をやり直そう」と本気で誓った自分がいました。
しかし、その後は皆さんもお気づきの通り、この様です。
震災後、すぐに会社を辞めて、一度きりの人生自分の好きな事をしようと考えました。
2011年の4月から俳優の養成所に通い始め、俳優を目指しました。
200万円程教育ローンを借金して、養成所で学ぶために東京に出てきました。
そうして日々を過ごしていくうちに、3.11に誓った事を忘れてしまった自分がいます。
夏頃には、俳優の道の難しさに気付き、逃避行動が始まり、ギャンブルも再開してしまいます。
そこからの転落はあっという間でした。
2011年には教育ローンも含めて300万円程だった借金が、その後1000万円まで膨らみました。
全然誓ってなどいなかった訳です。
あれだけの悲惨な状況を見て、「人生をやり直す」と誓ったのに、その誓いは守る事ができませんでした。
3.11は自分の弱さを見つめ直す日でもあります。