俺は、こんな状況になっても、希望を捨てていない。
借金560万、32歳、実家住み、無職・・・
それでも、ここから這い上がって、成り上がれると思っている。
それには明確な根拠なんて無い。
ただ、身体の中心から底知れぬ物が湧きあがっているのだけは分かる。
それは借金が1000万円になり、マルチ商法に洗脳され、毎日借金の催促があり、数分おきに借金催促の電話が鳴り続け、
さらに家賃を5ヶ月分滞納し、両親に350万の借金を肩代わりさせ、実家に逃げ帰り、
それでもギャンブルを辞められず、両親に嘘を付いてお金を借り、それを数分で失い、
底辺派遣で必死になって働いて稼いだ金を、給料日に全てギャンブルで失い、
絶対に辞めると誓った次の日には、また同じ失敗を繰り返し・・・
そんな事をしていてもだ・・・。
何故かというと「持っている」から。
そして世界人口70億人の中で、俺が唯一の主人公だからだ。
自分の人生という物語の。
主人公は、例えどんな窮地に追い込まれても、最後には必ず勝つ。
その現象は、俺という物語でも確実に起こる。
今まで、僕はこんな強気な発言を繰り返してきました。
しかし今回、少し冷静になって考えました。
「持ってる」と言うけれど、何を持っているのか。
判明しました。
俺が持っているのは・・・
560万円の借金
。。。
現実の風は冷たいよ・・・。
最近は映画の主人公も、バットエンドで死んだりしますからね。
人生バッドエンドにならないように気を付けます。
ただ・・・
映画って、主人公がもう駄目だっていう状態から大逆転するのが一番面白くないですか?
最強の主人公が余裕で勝ちまくるだけじゃ、つまらない。
俺って主人公向きやね。